蒼井波恵の人生イロイロブログ

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母を自宅で看取ったこと8の続き

 

前回までのブログ

元気だった母が 突然 脳梗塞で救急搬送されました。昨年の2月末のことでした。

迷った末 手術を受けることを決意した母は、回復にむけて リハビリに取り組みました。気持ちは前向きでしたが 食欲のない母のことが気がかりでなりませんでした。

やっと手術が決まり喜んでいたのもつかの間 手術前の検査で 末期のすい臓ガンであったことが発覚しました。

確固たる自信はないまま 母を自宅に連れて帰りましたが、

訪問介護のスタッフさんたちのサポートもあり できる限り 自宅で看取ることを決心したのでした。

介護生活で 準備したもの

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まずは 介護用ベッド。

上半身 そして下半身が 電動で 上げ下げできるベッドです。


最初は 寝なれたお布団で いいんじゃないかな?って思ったのですが

ケアマネジャーの船越さんが、

「いやいや、これは絶対あった方が いい」と太鼓判を 押すので、

プロの言うことに 従おうと、レンタルを お願いしました。


実際、介護をしてみて マストだと 思いました。


まだ 母が 自分で体を 動かそうと意識が あるうちは、

無くても なんとか行けるかなと 思いましたが

だんだん 自分で動かそうと思っても動くことが できなくなってきます。


きっと 一番 歯がゆいのは 母本人 だなと 感じましたが…

母は その時の 状態を

「自分は 鉄の棒だ」

と 言っていました。

「何 言ってるの? 鉄の棒 なんかじゃないよ」って返しましたが、

私は 涙がとめどなく 流れてきてしまい

母に わからないように 拭いました。


自分で 思うように 動けなくなってきた時、

普通のお布団で 床に寝ている母を 起き上がらせるには、かなりの力が必要です。

平らな状態から 起き上がらせるのと、

上半身が 少しでも上がっている状態から 起き上がらせるのでは、

必要な力は 雲泥の差が 出ることを 介護を実際にしてみると わかります。


船越さんに アドバイスを 頂いてよかったな と思いました。

ケアマネージャーさんは 的確に 必要なものを 提案してくださり

お願いすると すぐに 準備の手配をしてくれます。


介護用ベッドは、フランスベッドさんが お願いした当日に 運んできてくれました。

搬入の時間には、赤井さんと 船越さんが 再び来て 立ち会ってくださり

介護ベッドの 設置するのに 的確な指示を頂きました。


前にも 記載したことがあるかと思いますが、

介護用ベッドの周りには、何も 置かない方が よいのです。

両側から 介護ができること。

もし、点滴や 酸素吸入などを するときには、器具を 置くスペースが 必要になるからです。

じゃまになる家具もフランスベッドの搬送の方と 船越さんで 移動してくれました。


ケアマネージャーさんたちが 立ち会ってくださらなかったら、

ベッドは 壁にピッタリつけて置いていて

あとで 苦労することになったと思います。


本当に 何もわからない介護素人の私たちに 救世主が現れ、感謝の気持ちでイッパイでした。


船越さんに 提案いただいたもの。

病院のベッドでも 見かけるお食事するときの テーブル。

足に 車輪がついていて、スライドして動かせる テーブルです。


退院したこの日の母は 食事はみんなとテーブルで食べるから いらないと言いました。


退院の日の夜…

ベッドの下に ちゃぶ台を置いて みんなで食事を取りました。

床に 座るときは さほど 大変ではありませんでしたが、

床から 立ち上がらせるのが かなり大変でした。

結果的に この日が 最期の晩餐になりました。


このあとは 吐き気が強く 食事を食べられるような状態では なかったので

テーブルもいらないかな?と思いましたが

ベッドの周りに皆で旅行にいったときの写真や

孫たちの小さかった頃の写真を飾っているのを

船越さんが見て

「テーブルの上に 写真を並べてもいいし、お水とかも ちょっと置けますよ」

と言ってくださったので テーブルもお願いしました。

テーブルも あればやっぱり便利です。


もうひとつ マストだな と思ったもの。

トイレやお風呂の 手すりです。

リフォームして取り付けるとなると、たいそうなお話になってしまいますが…


トイレは簡易の手すりが レンタルであるので、お願いしました。

立ち座りのときの手すりは、体の動かない時には 命綱なんだなと。

元気なときには あまり感じませんよね。


お風呂は 退院して自宅に帰ってきたら

すぐに入れてあげたいなと思ったので

手すり付のお風呂いすを とりあえず買ってきて 準備してありました。


でも母は「疲れたから明日にするわ」とお風呂には 入りたくないようでした。

その後も 体を拭くだけで、お風呂に入りたがらないので

結局 使わずじまいのお風呂いす でした。


船越さんに「お風呂のいすも 介護保険制度利用が できるから安く買えたのに~」

と言われたので、何をするにもまずケアマネージャーさんに 相談するのが大事です。


船越さんには、ポータブルトイレも準備した方がいいと 言われました。

でも 母は「トイレくらいは歩いて行くので大丈夫です」と断りました。


ポータブルトイレはレンタルではなく、購入製品になるそうです。

そう思うと、わざわざ買っても 邪魔になるかも…と私も 躊躇してしまいました。


母は 本当によくがんばって、最期までトイレに歩いて行っていました。

亡くなる2日前、いよいよ足が 前に出なくなりはじめ

高校生の息子が 担いでトイレに連れて行きました。

娘はボクシング部でしたが、息子は野球部です。

ただ もう私では どうにもこうにも連れて行くことが できなくなってしまいました。


亡くなる前日の朝、

船越さんに 電話をして ポータブルトイレの購入を お願いしました。

船越さんは

訪問介護ステーションに中古品があるので、それでよければ お貸ししましょうか?」

と仰ってくださり、ものの30分もしないうちに 持ってきてくれました。

見た目は ほとんど普通の椅子です。

座面を上げると トイレになっています。


「ママ、素敵なトイレが来たよ。使ってみる?」

退院してすぐは、「そんなの、いらない」と言っていた母でしたが

おそらく トイレに行けずに 我慢していたのか、

「うん」とうなずいて、すぐに 利用しました。


母は 自分で「間に合わないといけないから オムツをはかせて」と言い

オムツを していましたが、一度もオムツを汚したことはありませんでした。


頑固で芯が強く、そして やさしい女性でした。