蒼井波恵の人生イロイロブログ

お金のこと 子どものこと 介護のこと 離婚のこと 人生イロイロありますが・・・為せばなる 明日に向かって奮闘中!

母を自宅で看取ったこと10

決意…

 

ピンポーン

 

あ、来た来た!

 

母が 自宅に 戻ってからは

人の出入りが はげしく おちおち休んでいられません。

 

「こんにちは!訪問看護ステーションから参りました、看護師の 大林と岡田です」

 

いつも 元気な お二人です。

一人で来てくださることもあるし、二人揃って来てくださることも あります。

 

年齢は 半世紀を生き抜いた私よりは 少し若いんじゃないかな?って思いますが…

女性に 歳は聞けませんよね。

 

いつものように まず母の様子をみてくれます。

 

よく ドラマとかで、病院の先生が

「バイタルは?」

で、看護師さんが

「108 うえが150 下が90です」とか言ってますよね。

あれって脈拍や血圧のことなんですって。

 

正確には バイタルサインといって、

「生命維持に必要な生体機能の状況を示す 理学的所見(精選版 日本国語大辞典より)」

だそうです。

 

話はそれましたが、

つまりお二人は 母のバイタルサインを調べてくれます。

 

家庭用電気血圧計っていうのが 出てきたときに 「何て便利なものができたんだ!」って びっくりして…

高血圧だった 父と母に プレゼントしたことが ありました。

みんなで 血圧なんて そう変わらないのに 何回も 測って、

すぐに電池がなくなってしまったっけ。

 

大林さんと岡田さんは 更に進化した 小道具を持っていて、

横2センチ 縦5センチくらいの ホチキスみたいな形のものに 指先を挟むだけで

脈拍や血中酸素が 測れてしまうのです。

 

その小道具を使ったり、熱を測ったりして、

毎日朝昼晩に 母のバイタルサインを記録していくように指導を受けました。

 

そのあと 母に色々 話しかけてくれます。

母のベッドの周りに置いてある写真を見て、

「これが、長女さんの息子さん?大輔くんね!

あ、ボクサーの萌ちゃんの小さい頃!かわいいねー!何でボクサーになっちゃったんだろ?

一番おチビさんが、野球部の翔くん?

あれ?翔くん 今いくつ?

うちの息子と 同い年だー。

何中学?浜中学?うわー、一緒!」

って感じて 話に花がさきます。

うちの息子と岡田さんの息子さんは 偶然にも同級生でした。

ぐーっと親近感が わいてしまいました。

 

母が 疲れて 寝静まると…

 

大林さんが 話しはじめました。

「お母さん、今は 落ち着いているけど…

いつ急変しても おかしくないからね。

何かあったら、すぐに連絡してくださいね。

患者さんのご家族から 先生に直接連絡はしない決まりになっているんです。

まずは私たちに連絡してもらって、

先生には 私たちから 連絡するからね」

 

これから 母は どんな状態になっていくのか

想像できませんでした。

もし、ものすごく苦しみ始めたり…

父が そうだったのですが、

吐血をしたり 下血をしたり して どうしようもなくなったときに

冷静に対処できるかが とても不安でした。

 

大林さんや岡田さんには、ご家庭もあり お子さんも いらっしゃるのに、

悪くて そうそう電話なんて 出来ない気がしてしまいました。

いざとなったら やっぱり 救急車を呼んだ方がいいのかな?

 

「救急車の救急隊員は、人の命を 救うのが お仕事だから。

命を救うために 蘇生をします。

呼吸を確保するために 管を入れることも できます。

もしも 波恵さん や お母さんが 自然な流れでの最期を 望むのであれば、

できれば 私たちに連絡してくれた方が いいかもしれない。

救急車を呼ぶことを 咎めているわけではないです。

波恵さんたちでそうしようって決めて そうなったときは、それはそれで いいと思います」

って 大林さんは 言ってくれましたが

 

私は もし自分が 管に繋がれて

栄養も 管から入れられて

ほとんど動くことも 出来ず

それでも生きていくのは 嫌です。

 

できれば…

「おやすみ」って寝て

朝 起きたら 死んでいたっていう

ピンピンコロリが理想です。

人生 そんなに 甘くはないって 怒られそうですね。

 

母も きっと同じはず。

 

だから、そのとき 最後まで 救急車は呼ばない。

頑張るって 心に決めました。

 

1年たって 思うこと。

 

本当に これで よかったのかな?

母は あまりにも あっという間に 逝ってしまったので、

今 思うと…点滴したり、少しでも 治療していたら、もう少し 一緒に いられたかもしれない。

少しは 元気を取り戻して、色んな話ができて 母の最期の思いが 聞けたかもしれない。

萌の成人式の 振袖姿を 見てもらえたかもしれない。

 

考えれば 考えるほど 

答えが わからないのです。

 

f:id:namie-aoi:20190502235909p:plain