蒼井波恵の人生イロイロブログ

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母を自宅で看取ったこと25

中治り 

子どもたちも 大きくなると それぞれに予定があり 忙しくて

みんなが一同に 集まるのは 久しぶりでした。

 

 

たぶん 私は 見るからに 疲れていたのでしょう。

 

かなりの ブサイク になっていたようです。

 

いや、普段から ちょいブサイクではあるのですが…笑

 

そんな 私のことを気づかって

看護師の大林さんと岡田さんは よく いじってくれました。

 

「ちょっと〜、波恵さん 日に日に ブサイクさが増してて、やばいよ」

 

いつも笑わせてくれました。

 

優しくいたわられるより、何倍も 優しく感じました。

 

そして 娘の 萌も 私のブサイクに 気づいてくれたみたいでした。

 

こんな時は やっぱり 持つべきものは娘です。

 

「ママのことは 私たちが見てるから、お母さん 少し寝ていいよ」

 

と言ってくれたので

 

お言葉に甘えて 隣の部屋に 布団をひいて 横になりました。

 

横になった途端に 意識を 失うかの様に 眠りにつきました。

 

 

子どもたちの声で 目を覚ました。

 

「ほら、ママが 苦しそうだから…

ちがう、ちがう。翔は そっちを持ち上げて」

 

「ありがとう。大丈夫だから。

ちょっと お母さん呼んでくれる?」

 

母の声が しました。

 

ふいに起き上がると

扉が開き 

 

「お母さん、ママが呼んでる」

萌が 顔を出して 言いました。

 

見ると、

姉の 息子の大輔と 萌と 翔の 3人で

 

口が渇く母に 水をあげたり

体の向きを かえてあげたり

気持ちが 悪くなると 背中をさすってあげたり

 

していた様子が 伺えました。

 

みんな いい子に育ったなぁ…

 

まぁ、みんな母のことが 大好きだったからだけど。

 

でも、何だか 大きなお人形さんごっこ してるみたいで…

 

母には 悪いのですが

ついつい プププッと 笑ってしまいました。

 

 

「ママは お母さんを一番頼りにしてるんだよ。

私たちじゃ 心もとないんだよ」

 

萌の 言葉に

ちょっぴり 優越感を感じて 嬉しくなりました。

 

「うん、まだ まだ 頑張れる」

 

そんな気持ちに なれました。

 

 

その日は 家族一同が 集まり、

賑やかな1日になりました。

 

朝は もうダメなんじゃないかと 思っていた母は

孫たちに囲まれて、元気を取り戻したように

穏やかに 1日を 過ごしました。

 

でも それは 中治り というものだったのでしょうか。

 

中治りとは

亡くなる前に 一時的に 元気を取り戻すこと。

 

みんなが 家に 帰っていき

 

辺りが闇に包まれ 

 

そして 長い夜が やって来たのです。

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